2018年4月16日月曜日

『基礎代謝』なんて気にする必要はない

『基礎代謝を上げて太らない体づくり』

『基礎代謝が上がれば たくさん食べても大丈夫』

『基礎代謝が上がればリバウンドしません』

『基礎代謝』はまるで魔法の言葉ですね。

果たして、本当に基礎代謝が上がれば、たくさんたべても太らないのでしょうか?

まず言葉の定義をきちんと確認してみましょう。

基礎代謝とは

「何もせずじっとしていても、

生命活動を維持するために

生体で自動的に(生理的に)行われている活動で

必要なエネルギーのこと」

成長とともに増え、

10代後半にピークを迎え、

以降は加齢とともに下がるようです。

たしかに基礎代謝が高くなれば、消費カロリーは増え、

今までと同じ食事をしても太り難く、痩せることになるでしょう。

でも、どうすれば基礎代謝が上がり、それを維持できるのでしょうか?

よく言われていることを考察してみましょう。

A 朝食を食べて朝から体温を上げる

これは確かにいい方法です。

お腹がぺこぺこで元気が無い時は体温も下がり、代謝は下がります。

きちんと食事をして、体温を維持するのは、とてもいい事です。

B 体にあった下着で血行をスムーズにする

どの程度の効果があるか疑問です。

具体的な数字を探しても見つかりませんでした。

そもそも体を締め付けるような、不愉快な下着を、

長い期間、無理して身に着け続ける人は、そうそう居ないでしょう。

C 部屋の温度を下げ過ぎない

これも疑問です。

寒い冬は体温を維持するために、消費カロリーは増えますし、

暑い夏は体を保護するために動き難くなり、消費カロリーは減る傾向になります。

快適な適温が一番ですが、

これは基礎代謝というより、生活習慣や運動カロリーの問題です。

D ぬるま湯で半身浴をする

適温で体を温めるのはとてもいい事ですが、

それで基礎代謝が向上するという有効なデータはありません。

汗をかいても出るのは水分で脂肪じゃありませんし、

半身浴で温まるのは、お湯の熱、そのエネルギー源のガスなどです。

体の内部の血糖や脂肪を消費して温まるわけではありません。

※脱水により体重は減りますが、脂肪はほとんど減りません。

E 有酸素運動を習慣付けて心肺機能を高める

これは有効です。

心肺機能をが高まれば、血液と酸素供給にとてもよい効果があります。

しかし結局は有酸素運動を習慣付けなければいけません。

習慣的にランニングやサイクリングが出来る人に向けた方法ですね。

そんな人は基礎代謝なんか気にしなくても、運動してダイエットできる人です。

実態は『習慣的な運動をして痩せること』と、何も変わらないからです。

そもそも『基礎代謝とやらでダイエットしたい人』とは、

習慣的な有酸素運動が”出来ない人(痩せたいけど痩せられない人)が、

すがるように『基礎代謝』と言う言葉に辿り着くわけですから、

そこで『習慣的な運動をして痩せましょう』では、何の意味もありません。

F 筋トレで筋肉をつけ それを維持する

これも有効です。

基礎代謝は体重や筋肉量が大きく影響します。

筋トレをして筋肉を肥大化して、それを維持すれば、

たくさん食べても大丈夫です。

むしろ大きな筋肉を持つ人は、こまめに食事をしないと、

低血糖で危険な状態になることもあります。

たしかにこれなら、たくさん食べても太らない人になれますね。

しかし、これも有酸素運動と同じで、

日頃からトレーニングを重ねて、食事に気を使い、

大きな筋肉を維持向上出来る人向けの話です。

そんな習慣は無く、痩せたいけど痩せられなかった人に対して、

『筋トレを習慣化して痩せましょう』と言っても、多くの人が出来ません。

これらの話を考えると、

太ったから痩せたいけれど『習慣的な筋トレや有酸素運動が出来ない人』にとって『基礎代謝』は何の意味もありません。

なぜなら『基礎代謝』は魔法の言葉ではなく、着実な努力や生活管理の結果です。

出来ると思う方は試して頂いても構いませんが、

食生活は見直していないのですから、筋トレや運動をやめてしまった時に、

リバウンドが待っていることは忘れないでください。

結局は、太る原因である食べ過ぎを見直して、自分が食べたい物を選び、

量に気をつけて控えめに食べて、お腹が空いたら無理せず軽食を取り、

自分が自然選択する生活を、楽しく快適に過ごしてはいかがでしょう。

そのほうが気が向いた時に、スポーツやトレーニングを楽しむ事も、気軽に出来るようになるでしょうし、

基礎代謝の維持と向上も、出来るのではないでしょうか。

世の中の情報や商品の『基礎代謝向上』といった言葉に興味を惹かれるかもしれませんが、

高価なドリンクやサプリメントは本当に必要か、買う前に考えてみましょう。

その商品に科学的な実験結果はありますか?

小さな文字で、「※適切な食事管理も行なっています」 と書いてありませんか?

仮に摂り続ける間は本当に痩せるとしても、摂るのをやめた時にリバウンドはしないのでしょうか?

また、トレーニング器具はほんとうに必要ですか?

普段、腕立てや腹筋をしない人が、トレーニング器具を買ったら、急にやる気が出て、

見違えるような変身が出来るのでしょうか?

習慣的に筋トレやジョギングをするようになった上で「もっと効果的に!」と思ってからでも遅くはない筈です。

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