2018年4月16日月曜日

岡田斗司夫さんのミス レコダイの敗因と リバウンドの原因

岡田斗司夫さんの考案したレコーディングダイエットは、一時期とても有名になりました。

書籍『いつまでもデブと思うなよ』はたくさん売れたので、ご存じの方も多いと思います。

ご本人も1年でおよそ50キロのダイエットを達成し、健康的な外見になりました。

しかし、あれから5年経った今、ご本人は明らかに太っています。

2013年現在、85キロ程度はあるでしょう。

身長は171だそうですので、岡田さんのBMI計算をしてみましょう。

■BMIの目安
30以上 アメリカで肥満
25以上 日本で肥満
22    統計的に疾患が少ない 健康的な値
20.75  統計的に離婚率が低い モテ体型
18.5未満 痩せすぎ ※女優さんやモデルさんに多い
■岡田斗司夫さんのBMIの推移

ダイエット前 体重117キロ BMI40.0


※アメリカ基準でも肥満となります。

明らかに太ってましたね

ダイエット後 体重67キロ BMI22.9


※大変健康的ですね。

もうちょっと絞っても良いと思います。

現在   推定体重85キロ BMI29.0

※日本の基準で肥満ですね。

今の写真を拝見すると、明らかに太った人と言った印象を受けます。

間違いなくリバウンドしてます。

とても説得力のある、レコーディングダイエットを考案した方なのに、何故リバウンドしてしまったのでしょうか。

レコーディングダイエットには、どんな問題があったのでしょうか。

まず、岡田斗司夫さんは以前、下記のように話していました。

「ダイエットの為の運動とは、【日常にプラスしてやること】であり、毎日サボる危険がある。

つまり運動ダイエットは、毎日が挫折や失敗と隣り合わせになる。

それに比べて、食事は誰でも毎日食べるため、食事管理なら毎日3回もダイエットのチャンスが有る」

しかし、岡田斗司夫さんはせっかくダイエットに適切な食事療法を選択したのに、

途中から【カロリー制限】をしてしまいました。

レコーディングダイエットの最大の失敗は、この【カロリー制限】です。

【カロリー制限】をしてしまっては、

食事も運動と同様に、挫折や失敗と隣り合わせに転じてしまいます。

自分のお腹の空き具合や体調ではなく、カロリーと言う数字を基準に制限してしまっては、

「お腹が空いたけど、今日はこれ以上は食べちゃ駄目だ、我慢しよう、辛いなあ」

「この料理食べたいけど1000キロカロリーもある、我慢しよう、辛いなあ」

と言ったように、食事も1日3回の我慢になってしまいます。

せっかくのチャンスが試練に転じてしまいました。

岡田さんは、自分のお腹の空き具合や体調ではなく、

身長と年齢から割り出した”1500キロカロリー”という基準を元にダイエットをしました。

摂取カロリー制限をした岡田さんは、見事なダイエットをしましたが、その後酷いリバウンドをしました。

自ら考えた「チャンスと失敗の話」を、食事に応用することをしなかったがために、

失敗の可能性が高い”食事の我慢”を繰り返す生活が、その後のリバウンドを誘発したわけです。

カロリー制限をして、身体をガリガリにしぼり、

食事も「食べたいか食べたくないか」ではなく、カロリーで選んでいるため、栄養も偏りがちです。

そんな状態の体からは、餓死の危険から逃れるために、強烈な飢餓感が生まれます。

これは人間が本来持っている、死に抗う強烈な衝動です。

人間が精神力や理屈でそれに逆らうのは大変難しい上に、

元々食べ過ぎて太っていたような人には、耐えることなど出来ません。

そして岡田斗司夫さんは失敗してしまいました。

食事の度に襲う、強烈な飢餓感に毎日3回も晒されて5年、

彼はリバウンドし、肥満体型に至ったのです。

このように考えてみると、

カロリー制限をしたダイエットが、いかに過酷でリバウンドしやすいかが、はっきりと分かりますね。

では次は、カロリー制限以外も含めて、リバウンドを考えてみましょう。

■せっかくダイエットした多くの人が、何故リバウンドするか?
・運動して痩せる→目標達成、運動中止→リバウンド

・好物を我慢して痩せる→目標達成、好物を食べる→リバウンド

・カロリー制限して痩せる→目標達成、カロリー制限中止→リバウンド

これらは当たり前の結果です。

カーヴィーダンスをして痩せても、ダンスをやめたら太るし。

炭水化物を抜いて痩せても、また食べれば太ります。

運動やカロリー制限や好物の我慢は、偉いことでも努力でもありません。

言わば、ダイエットの儀式に過ぎません。

儀式は『ダイエットをしている実感』はあるかもしれませんが、

実際は無意味で逆効果で、リバウンドへの近道です。

それでは、ただの無計画な ”やっつけ仕事”のようなものです。

じゃあ、どうすればいいか?

それは、一生続けられる程度の、軽微な生活の改善を繰り返していれば良かったのです。

ダイエットに根性や努力なんて不要です、

頑張らなきゃ出来ないような方法を選ぶことが、そもそもの選択ミスです。

・ダイエットのために付け焼刃の運動をせず、食べたいもの食べる。

・満腹になるほど食べず、お腹がいっぱいなら残して、次から控えめな量を注文する。

・栄養が偏らないように、カロリーなんか気にしないで、食べたいものを食べる。

・腹が空いたら、軽食をとる。

・甘いお菓子が食べたいなら、食べる。

・肉や卵が食べたいなら食べる。

お腹が空く度にコマ目に少なめの食事を繰り返していれば、次の食事も控えめな量で過ごせます。

お腹が空くたびに、程々の食事をする生活を送りましょう。

毎日お腹が空かない生活を続けていれば、だんだん強烈な食欲も湧かなくなり、

食事の量も控えめになり、だんだん脂肪が減り、体重も落ちてくる。

レコダイを利用するなら、カロリー計算なんかせずに、

毎朝、昨日の食事のメモを見れば良い。

そうやって生活していれば、

「昨日の昼飯でデザートは要らなかった、今日はデザートをやめて、夕方にオヤツを食べよう」

「昨日の夕飯で頼んだ大盛りは最後苦しかった、今日は並盛にしよう」

そうやって昨日の反省を、今日の食事に反映する。

しかしこれはレコダイが無くてもできることですね。

レコダイの必要性はどこにもありません。

「理由はないけど、どうしてもレコダイをしたい」

「メモを取らないと私は反省できない」

そういう人だけ、レコダイを利用すれば良いのでは無いでしょうか。

各自が自然と食べたいものを選びながら、「食べ過ぎちゃったなー」と言うものだけ反省して、食生活の修正を続ける。

そうやって節度のある食事に慣れれば、後から自然に体重が減ります。

そういった生活を続けていれば、毎日ダイエットのチャンスのまま過ごせたのです。

要らない食事を省いて、食べたいものを食べれば、

ストレスを感じること無く、ゆるやかなペースで減量できます。

やがて理想の体型になったら、その時のペースの食事を続ければ良いのです。

運動を止めたり、好物やカロリーを解禁したりする事はありませんから、リバウンドする要素がありません。

あなたに適した量の食事を続け、理想の体型のまま過ごせます。

その時の生活は、自分で自然に選択した生活ですから、維持するのは簡単です。

岡田斗司夫さんのように、1500キロカロリーに制限して、なんとかたどり着いた体重ではありません。

イヤイヤ運動して、なんとかたどり着いた体重でもありません。

ヘルシー献立や低カロリー食品ばかりを食べた体重ではありません。

アナタ自身が選んだ食事を、適度な量食べる生活から、耐え難い強烈な飢餓感は湧きません。

「お腹がすいたから、コンビニのおにぎりでも食べよう」

「お腹すいたけど忙しいから、買い置きのお菓子でも食べよう」

「お昼にラーメンを食べよう。量は並で十分」

「ここのお店の量ならお腹がいっぱいになるから、デザートは要らない」

「このカップ焼きそばは、もう十分食べた。残りは冷蔵庫に入れて、後でお腹が空いた時にチンして食べよう」

そんな食生活の人は、リバウンドしません。

特殊なダイエット法はしなくていいのです。

多くの人が根拠もなく思い込んでいる『ちゃんとした食事を1日3回食べるのが良い。間食なんか駄目。朝ご飯は食べなきゃ駄目』

そんな思い込みを捨てて、食べたいものを食べたい時に必要十分な量だけ食べる生活にしましょう。

お腹が空く度にお菓子をつまんで痩せてる人は、全員が太り難い体質でしょうか?

いいえ、その人達は太り難い食べ方をしています。

1日3食「主食 オカズ 汁物 サラダ」をしっかり食べて、お腹が空いても間食しない。そして太っている。その人達は全員太りやすい体質 でしょうか?

いいえ、太りやすい食べ方をしています。

世の中には思い込みで太っている人がたくさんいます。

お腹が空いたら軽食を食べて、飢餓感の無い生活を続けましょう。

そして今は大盛り牛丼や、ラーメンを替え玉してる人でも、そういった生活になることは可能です。

先程までのことを応用して、考えてみましょう。

まず、お腹が空いたら少し食べて落ち着くことが出来るようになれば、

餓死の恐怖に怯えるように、山盛り食べて、お腹に食べ物を詰め込む気は薄れていきます。

『お腹いっぱい食べたい衝動』があるのは、今の生活でお腹が空いたままの時間が長いからです。

12時のお昼に大盛り牛丼を食べて、20時にラーメン屋さんで替え玉する生活の人も、

16時にちょっとした軽食を食べて、お腹が落ち着くようにしましょう。

そしたら12時の牛丼は並盛でも大丈夫、だって後で軽食を食べるんですから。

20時のラーメンで替え玉は要りません、だってさっき軽食を食べたんですから。

4時間毎に食事を摂ることで、空腹と満腹の落差が減って、飢餓感とは無縁の日常になります。

飢えと無縁の日常を過ごしていると、日に日に食欲が落ち着き、お腹いっぱい食べる気が無くなってきます。

体に言葉は通じませんが、こまめに食事を摂ることは出来ます。

血糖値を急変動させず、安定するような生活をしていれば、飢餓感が生まれないため、身体は必要以上の食欲を出さなくなります。

正常な食欲になったあなたは、やがて並盛の牛丼を食べ終える時に「最後苦しい、多い」と思うようになるでしょう。

そしたら次は「ご飯少なめでお願いします」と注文すれば良いのです。

だってお腹が空いたらまた後で軽食を食べればいい。

大盛を完食していたアナタも、そうやってその時のアナタにとって自然で控えめの量を注文する、小食な人間になります。

そして節度のある量とは言え、自分が食べたいもの、普段食べているものを食べる生活に、ストレスはありません。

やがて、ゆるやかに体重が減り、減った体重も再び増えない生活が待っています。

ダイエットにカロリー制限なんて不要なんです。

当然、厳しいカロリー制限や、激しい運動に比べて、減量のペースは落ちるでしょう。

でもそれは半年が1年になる程度の話です。

むしろ、ゆるやかに体重が減る方が、リバウンドする危険性が減少します。

急激にダイエットすれば皮も伸びます。

運動してダイエットしたら筋肉の補修のために、体の材料のタンパク質が使われて、

伸びた皮はそのまま、肌は荒れてしまいます。

現に筋トレをするとタンパク質が失われて4倍風邪をひきやすくなるというデータも有ります。

しかし緩やかにダイエットしつつ、食べたいものを食べていれば、タンパク質がそのように不足することもなく、美容を保ちながら痩せるこ とが出来ます。

そしてこの方法は、太っている人が普通の体型になるため、と言う訳ではありません。

「モデルのようにスリムな体型になりたい」という人にも有効です。

BMI18以下のスリム体型に痩せたい人も、日々の食事を少しずつ節制し、

体型が目標に至った所で、その時の食事の量のままの生活続ければ良いのです。

急激な変化がないので、体に負担が少なく、飢餓感も少ない。

お腹が空いたら、その時食べたいものを少し食べて、無理に運動をしなくても良い。

それに比べて、世の中で宣伝されているダイエット法は、大変辛いものです。

『酵素液を飲んで、夕食をプロテインに置き換え、慣れないエクササイズ、筋トレで基礎代謝アップ』

それでBMI18を達成しても、運動をやめたり、好物を食べれば元に戻り始め、無理に続けても体を壊します。

酵素液やプロテインドリンクを飲み続け、

好きな食べ物を我慢して、イヤイヤ運動して、

飢餓感と闘いながら、体に悪いカロリー制限をして、

何かを失敗する度に毎日自己嫌悪になるダイエットなんて、やめましょう。

そんなことは失敗するに決まってます。

冷静に考えてみましょう。

世の中の自然に健康で痩せている人達の多くは、そんな変わった生活をしていません。

しかもその方法を頑張った先にあるのは、一時的で不健康な減量と、リバウンドです。

それは努力ではありません。

ただの無計画です。

奇抜で裏技のようなダイエット法に惑わされずに、

自分の食生活を見直して、今日食べ過ぎた反省を、明日に活かしましょう。

こんな当たり前のことこそが、健康的で失敗の少ないダイエットです。

追記

2013年10月10日の岡田斗司夫さんのブロマガ「岡田斗司夫のダイエット再開が成功!記念プレゼントあります」にて、

「カロリー制限とか気にせず、なによりも正直に、食べたら数分以内に書く。

この原則を忠実に守り、8月終わりからレコダイを再開しました。

現在、僕の体重は83キロ前後。8月末より3キロ、先々週より1キロ、痩せています。

体重グラフも順調に右下がりでひと安心。」

と、ご本人が記されていました。

引用元URL http://ch.nicovideo.jp/ex/blomaga/ar363120

大変素晴らしいことだと思います。

岡田斗司夫さんの最大の失敗は、根拠の希薄な『カロリー制限』と言うルールであり、

食事や運動に対する捉え方は、的を得ている面も多いのです。

次は不必要なルールを設けずに、リバウンドしないダイエットを実現して欲しいと思います。

尚、現時点で残る懸念をあげるならば、それはレコーディングダイエットそのものです。

レコーディングダイエットをしなければ痩せられないとか、レコーディングダイエットのお陰でこんなに簡単に痩せられるという明確な理由 はありません。

食事のメモを取らなくても、多くの人が、「太っているのは食べ過ぎである」と原因に向き合い、日々の生活から、不要な食事を減らせば、 痩せることが出来ます。

それにくらべて、レコーディングダイエットと言う『食べたらメモを取らなければいけない日課』は『毎日ジョギングしなければいけない日課』 に近いものです。

つまり失敗の可能性が上がります。

そしてメモを取らなくても多くの人が痩せることが出来ます。

更に痩せている多くの人が、食事のメモは取っていません。

みな、自然と節度のある生活をして、痩せているのです。

その上で、レコーディングダイエットの必要性を強いてあげるならば、それはジョギングや筋トレやカーヴィーダンスと同じように、『これを やれば痩せられる』と言う『ダイエットの儀式』『自己暗示の為の方法論』だとしか思えません。

それによって、読者に「レコーディングダイエットのお陰で痩せた」と思い込ませ、口コミが広まり、本が売れ、正当性も示されるという、岡 田斗司夫さんの為のメリットが考えられます。

これは肥満の悩みを抱え、ダイエットをして痩せて、肥満やダイエットの悩みから解放されたい人にとっての必要性ではありません。

レコーディングダイエットの実態は、岡田斗司夫さんの商業的な売り文句に過ぎないのです。


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2 件のコメント:

  1. 2018年時点で、岡田は、ダイエット前の120キロに戻っている。
    つまりレコーディングダイエットで、50キロもリバウンドしてしまったのだ。

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    1. 提唱者が50キロもリバウンドしたレコーディングダイエット!恐ろしい それでお金儲けをしたとは、とんだペテンですね

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